企業理念
CORPORATE PHILOSOPHYabout
WE ARE GINZA TAYA
わたしたちが田屋であること
Ⅰ
銀座であること
― 銀座4丁目6番17号 ―
2005年、わたしたち田屋は、創業から100年目を迎えました。
そして今この時も、更なる100年へ向かう道のりを歩んでいます。
銀座4丁目、大通りに面した店舗の場所は、
100年以上前から変わっていません。
同じ場所、同じ店で、わたしたち田屋は、
お客様をお迎えしてきました。
明治の初め、文化の先端に、未来の灯を灯した街・銀座。
時代は変わっても、今なお銀座は、
日本のスタンダードであり続けています。
田屋にもまた、スタンダードというべきものがあります。
伝統を支えとし、トレンドとは不即不離の関係を保つ、
オリジナルという名のスタンダード。
それは、世代を越えて続く、
100年後のお客様への橋渡しでもあります。
銀座の一員として、オリジナルで紡ぐ〈100年続くスタイル〉。
これが、わたしたち田屋の誇りある目標です。
銀座4丁目で、田屋は、今日も店を開いています。
Ⅱ
洋品であること
― 使命と矜持 ―
洋服、洋食という言葉が、特別であった時代。
近代の途上にあった明治の銀座から、田屋の歴史は始まります。
当時の人々が驚きを持って迎えた、西洋の文化。
洋品という言葉に、銀座の先人たちは、
商人としての誇りを感じたに違いありません。
銀座から世界へ繋がる、文字通りの窓であった、
明治のショーウィンドウ。
ウィンドウに並んでいた洋品は、
今もなお田屋の店頭に並んでいます。
勿論、デザイン、品質など、時代とともに、
形・意匠は変わってきました。
しかし、かつて洋品がもたらした夢と憧れ、目にする喜び、
憧れとお客様を繋げる役割は、
田屋の中に、しっかりと受け継がれています。
わたしたち田屋は、洋品という言葉を大切にします。
込められた先人の知恵と、豊かな歴史を自覚し、
日々誇りを持って、お客様へ洋品をお渡ししています。
Ⅲ
本物であること
― 山形県米沢市 田屋織物工房 ―
わたしたち田屋は、企画から販売までの一貫した流れを、
自社で管理する製造小売業です。
流れの根幹となるのが、
企画・デザイン・製織部門の田屋織物工房。
1989 年、絹織物(米沢織)の産地としても知られる、
山形県米沢市に設立されました。
お客様にお渡しするのは、他店にはない田屋ならではの品。
銀座にふさわしいメイドインジャパンとして誇れる、
オリジナル品です。
そのためのもの作りに、田屋織物工房は銀座と米沢を結び、
日々取り組んでいます。
お渡しした商品が、常に価値ある本物であること。
価値は人が決めますが、その価値を高めるには、
商品が本物でなければなりません。
価値ある本物とは、嘘のつけない商品のこと。
価値を決定するのが人であるなら、
本物を生み出すのもまた人です。
田屋織物工房のテキスタイルデザイナーの仕事は、
本物を生み出すことです。
さまざまな分野にカテゴライズされる、
バラエティー豊かな柄には、
お客様の目を楽しませる遊び心と、もの作りの哲学が。
クオリティーの高い高密度生地には、熟練の目と腕が必要です。
田屋の生地には、目には見えないストーリーと
ヒストリーが織り込まれています。
自社で織機を持つ、田屋織物工房のテキスタイルデザイナーは、
デザインとともに製織全般の知識が必要とされる専門職です。
田屋の商品を目にした時に感じる喜びは、
お客様との繋がり、絆の証です。
わたしたち田屋は、本物をお渡しする専門店です。
Ⅳ
接客ということ
― 一人ひとりが田屋の「顔」―
お客様の数だけ、お洒落の数はあります。
お好みを見極め、趣味を尊重し、最適な商品をお渡しすること。
そして、単に商品をお渡しするだけではない、
お客様にとってのアドバイザー、
コンシェルジュ、ガイドであること。
それが、わたしたち田屋の販売スタッフの仕事です。
お客さまだけでも、スタッフだけでも、店は成り立ちません。
この当たり前のことを、当たり前とせずに続けること。
そのためには、常に問題意識を持ち、挑戦を諦めず、
自己の向上を目指すこと。
気配り。丁寧な言葉遣い。笑顔の会話。心が通う雰囲気作り。
田屋のスタッフは、信義に厚い誠実な送り手、
ショッピングという時間の作り手です。
店格とは、店同士の上下関係を指す意味合いもありますが、
田屋における店格とは、人でいう人品骨柄(じんぴんこつがら)。
店を人に置きかえた、
店舗としての品格、人格、顔つきといえます。
そしてスタッフ一人ひとりが、田屋の「顔」であること。
それが、すなわち店格となり、
店格というものであると思っています。
わたしたち田屋は、店格を重んじ、真心を持って接客をします。
Ⅴ
またのご来店を心よりお待ち申し上げます
わたしたち田屋は、お買物を終えたお客様のお見送りをします。
これからお帰りになる方、お食事へ出かけられる方、観劇される方。
大通りの歩道に見立てた店内の床は、
そのまま銀座へと続いています。
田屋がお預かりした、銀座での大切なひと時。
ご満足いただけましたか。至らぬ点はありましたか。
お見送りは、接客の仕上げ、そして携わる者の誇りです。
感謝を込めて、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
またのご来店を心よりお待ち申し上げます。